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ウサギの病気について

ウサギの飼育の注意点

ウサギの飼育の注意点

ウサギはとても繊細な動物です。特にペットショップ等から飼い主様のご自宅に連れて帰った直後は、とてもナイーブになっています。可愛がりたいお気持ちもあると思いますが、少しずつ慣れさせてあげるようにしましょう。

ウサギは、大きなストレスを感じると食欲不振になったり、重症の場合は心不全を引き起こしたりすることもあります。また、小さな環境の変化やストレスなども下痢の原因になります。

骨も弱く骨折しやすいのですが、症状は現れにくいです。さらに普段はケージの中に入っていることが多いため、わかりづらいのです。少しでも様子がおかしいと感じたらすぐに獣医師にご相談ください。

こんな症状ありませんか?

次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。

  • くしゃみを繰り返している
  • あごや頬が腫れている
  • 姿勢が悪くなった
  • 尿が出ていない
  • 血尿が出ている
  • よく転倒する
  • 鼻の周囲が湿っている
  • 食欲が低下している

ウサギに多い病気・怪我

毛球症

毛づくろいをしているときに飲み込んだ毛が胃腸の中で固まり、詰まってしまうことを毛球症(ヘアーボール、ヘアーブロック)と言います。食物が胃腸を流れにくくなるため、食欲が低下します。薬を飲ませて糞と一緒に排泄させるか、手術で取り除きます。

盲腸内異常発酵

ウサギも人間と同じように内蔵の中にはたくさんの微生物が生息しており、腸内のバランスを保っています。盲腸の微生物バランスが崩れて、消化しきれなくなった食物が発酵を起こし、ガスがお腹の中でどんどん溜まっていくのが盲腸内異常発酵です。餌を食べなくなったり、糞を出さなくなったりします。

不正咬合

ウサギの歯は、ひと月に約1cmのペースで伸びています。本来は食事をするうちにほどよく削れますが、柔らかいフードばかり与えていると伸びすぎて噛み合わせが悪くなることがあります。食べづらそうにしていたり、唾液を垂らしたりすることが増えたら受診してください。

臼歯過長症

歯が長すぎると噛みづらくなり、食欲が落ちる、唾液が出る、歯ぎしりをするといった症状が見られるようになります。当院で歯を削る処置を行っています。早めにご相談ください。

切歯過長症

伸びた歯が唇や歯茎に食い込んでしまった状態です。そのままでは餌を食べることができなくなるので、早めに歯を削るようにしましょう。また、普段から牧草やかじり木を与えて、歯の伸びすぎを予防しましょう。

眼結膜炎

ウイルス、細菌、カビなどが原因で結膜が炎症を起こす病気です。薬品、異物、アレルギーによって引き起こされることもあります。そのままにしておくと、最悪の場合は眼球摘出となる可能性もあります。早めに検査を受けるようにしましょう。

パスツレラ

細菌による感染症で、くしゃみ、鼻水、鼻炎、肺炎などを引き起こします。また、皮膚が傷んだり毛が抜けたりする症状も見られます。

ダニ

皮膚にダニが生息していると、かゆみで耳を振るなどのしぐさをします。そのままにしておくと、耳カスが大量に発生してかさぶたになってしまうこともあります。ウサギは家庭でシャンプーするのが難しい動物です。衛生面のケアは動物病院も活用しながら定期的に行ってください。

コクシジウム症

過食やストレスから発症する病気で、特に幼少期に疾患しやすいことが知られています。症状としては下痢があり、食事改善などの必要があります。

骨折、脱臼

ウサギの骨は非常に繊細で、ジャンプしたときに骨折してしまうこともあります。歩き方が気になるときは骨折や脱臼のおそれがあり、さらに脊髄に傷がついていると糞尿を垂れ流すこともあります。

ハムスターの飼育の注意点

ハムスターの飼育の注意点

ハムスターは身体が小さいだけでなく、とても弱い動物です。体温調整がうまくできないため、温度管理に気をつけてあげることが重要です。

また、飼い主様の中にはご自宅で病気や怪我の応急処置をされる方もいらっしゃいますが、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。異変があるときはすぐに動物病院にお連れください。

ご自宅でハムスターが踏まれてしまうという事故も多いです。ご自宅ではケージ内で生活させるように徹底してください。

こんな症状ありませんか?

次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。

  • 身体にしこりがある
  • 鼻から音が出ている
  • 食欲がなくなった
  • 酷い脱毛がある
  • 水をたくさん飲む
  • くしゃみを繰り返している

ハムスターに多い病気・怪我

ハムスターの病気は、自己治癒や家庭内処置で改善することはほとんどありません。とても弱い動物ですので、できるだけ早急に獣医師に相談するようにしてください。

不正咬合

柔らかい食べ物が多い、金属をかじるといったことが原因で歯並びが悪くなってしまうことがあります。フードの硬さやケージの種類を工夫することで予防できます。

盲腸内異常発酵

盲腸内の微生物バランスが崩れて、食べ物や異物が溜まり、発酵を起こす病気です。体内にガスが溜まっていき、食欲がなくなったり、糞が出なくなったりしてしまいます。

脱臼、骨折

脱臼の主な原因は、ケージに手足を引っ掛けたり、遊び道具から転落することです。身体の同じ部分を繰り返しなめていたり、足をひきずっていたりするときは、骨折の可能性もあります。すぐに治療を受けて、飼育環境の安全性も見直してください。

脱毛

脱毛が激しいときは、細菌に感染しているか免疫力が低下している可能性があります。そのままにしておくと、自分で掻きむしって余計に悪化してしまうこともありますので、すぐに動物病院でご相談ください。

摂食障害

歯が折れたときや体調不良やストレスなどで、食欲がなくなってしまうことがあります。普段と様子が違う、おかしいと感じたときは、すぐに動物病院で検査を受けるようにしましょう。